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障碍者(障害者)とクーリングオフ

 街頭でのキャッチセールスで「幸せですか?」、「運気を占いましょう」などと声をかけられた経験をお持ちの方は少なくないと思います。
 そうした中には言葉巧みに近寄り、不要なセミナーへの申し込みをさせたり、高価な商品を売りつけて来る場合があります。例えば、「セミナーを受ければ気持ちが前向きになり、性格が変わる」「これさえ買えば、運気が上がる」などというような人の悩みや不安に浸け込んで来るのです。

 また、訪問販売で、販売員の「このままでは周囲に迷惑がかかる」、「自宅で高収入」などという言葉に対して、自立したいという思いが強い分、障碍(障害)を持つ人が騙されてしまう例は少なくありません。

 このような場合、あるいはこうした事情がなくても、キャッチセールスや訪問販売に対し、契約書が交付されてから8日間以内であれば無条件でのクーリングオフが可能です。

 ただ、知的障碍(知的障害)・精神障碍(精神障害)・発達障碍(発達障害)を持つ人の場合、8日を過ぎてから家族がこうした契約をしてしまったことに気づくという場合があります。その障害者が持つ能力の状態にもよりますが、「判断能力が不十分」ということが証明できれば、療育手帳・障害者手帳や、医師の診断書などを業者に示すことによって、解約に応じてもらえる可能性があります。

 なお、通信販売の場合クーリングオフは対象外となりますが、多くの通信販売業者は送料だけの負担で返品ができる返品特約を設けています。カタログ等を確認してみてください。また、その障害者が「判断能力が不十分」ということが証明できれば、通信販売の場合も、障害者手帳や、医師の診断書などを業者に示すことによって、解約に応じてもらえる可能性があります。

 なお、知的障碍や発達障碍を持つ人の中にはコミュニケーションが苦手であるなど、障碍ゆえにトラブルに巻き込まれやすい方が少なくありません。

 こうした消費者問題については、一度のクーリングオフの通知だけで解決できる場合であれば、消費者センターへの相談で解決できる場合があります。
 また、裁判になるような困難な場合は弁護士を頼ることとなります。

 ただ、そうした上記の専門家を頼るだけでは似たような契約を繰り返してしまうという場合や、今後も繰り返し同じようなことに遭遇しそうな心配がある場合もあるかもしれなせん。 
 また、ただ頭ごなしに「障害があるからだまされた」と言われることで、本人は傷つけてしまう場合があります。

 契約の失敗で苦しんでいるのは契約を結んでしまった本人です。契約をした本人の気持ちや失われた自身を取り戻してあげる過程が必要となる場合があります。

「親切にされたから断るのが悪いと思ってしまったのか」、「お客さま扱いされたことが嬉しくて、相手をむやみに信頼してしまったのか」など、どのような背景があったのかということを踏まえた上で、例えば、「どうして騙されたり、不要なものを買ったりしたりしたのか」を一緒に考えたり、結果とし必要ないものだったとすれば、「これは、必要なかったね」という振り返りを一緒にしたりすることが大切です。

発達サポート.netではただ目の前の問題を解決するだけではなく、その背景にも目を向けた支援が必要であると考えています。



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  • 2012/05/07(月) 02:17:34 |

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